先日、メンテを担当させてもらっている海外のモデルさんと温泉に行って来ました。
帰り際、言われて初めて彼女達がスッピンであることを知りました。
エステで6年働いていた経験があるにも関わらず、全く気が付きませんでした。
この時の衝撃は忘れません。
わずか0.2mm程の厚さしかない表皮に何を塗るかではなく、基底層で元気な肌が作られることが美肌への一番の近道である。
理論上は分かっていましたが、ここまでレベルの高い実例を見せ付けられたのは初めてです。
嫌がられながらもじっくり見ましたが、少し見えるそばかすさえも肌の透明感が綺麗に見せてしまう。
基底層の大切さを改めて実感しました。
そこで、基底層で元気な肌を作る上で非常に有効なことが首肩の筋肉をほぐすことです。
心臓から出た血液は総頚動脈から外頚動脈、顔面動脈と首の外側を通り表皮の基底層に栄養を運びます。
首肩の筋肉が硬くなり交感神経が優位になると、前毛細血管括約筋が収縮し毛細血管の血流が悪くなってしまうのです。
この運ばれて来る栄養の中には、もちろん酸素も含まれていて、この酸素が無ければ最終的に細胞分裂が出来ません。
まず、細胞分裂時にはモータータンパク質を動かすエネルギーとしてATPが必要になります。
このATPを作る過程で酸素が必要になるのです。
ヘモグロビンによって運ばれて来た酸素が細胞内に送られます。
細胞内ではミトコンドリアの内膜にある電子伝達系の複合体Ⅳで、伝達されて来た電子を酸素が最後に受け取ることでATPが作られます。
このATPを使ってモータータンパク質が動くことで微小管が伸長し染色体が凝集したり移動したりするのです。
ですので、細胞分裂には酸素が絶対的に必要になるのです。
現在のストレス社会において、OLや主婦の硬くなった頚部をエステの手技でほぐしきるのは中々困難です。
それだけに、これからのエステはこの頚部の血流をいかに改善させられるかが他店との差を付ける勝負所になってくるのではないでしょうか。