2014/05/20

飲水

水飲み健康法、水飲みダイエットなど色々あるが、やはり賛否が分かれている。
そんな中、私が気になるのは飲む量である。
どのサイトを見ても飲む量の詳しい説明をほぼ見かけない。
いったい、この1.5~2Lの数字はどこから来ているのか。
一番大事なところをメディアは記事にしてない。
いかに適当かが良く分かる。

説明するので、もしこの健康法を取り入れてる人がいたらぜひ参考にして欲しい。

まず、この数字がどこから来たのか。

成人の体液は体重の60%である。

その体液量は常に一定である。
一日に体に出入りする水の量は総体液の7%である。

体重60kgの人の総体液量は60×0.6で約36L。

一日の出納量は36×0.07で約2.5Lとなる。

どんな形で摂取と排泄が行われているかというと、


摂取

 飲料水            1.3L
 食品中の水分        0.9L
 酸化水(代謝で出る水分) 0.3L

排泄

 尿               1.5L
 汗               0.5L
 肺(呼吸)           0.4L
 糞便              0.1L

成人男性の60kgは平均的でよく使われる。

おそらくここから1.5~2Lという数字になったのであろう。

しかし、この健康法・ダイエットを取り入れてる人の多くは女性なのでは。

たとえば、体重が45kg程度の小柄な女性の場合、

45×0.6×0.07=1.89L


食品中の水分は500mlくらいはあるだろうから、酸化水も考慮すると約1Lでも充分となる。

1Lで充分な女性が2Lも飲んでたら、お腹いっぱいでご飯が食べられず、逆に不健康になってしまう。

やる時はぜひ自分の体重を当てはめて計算して欲しい。

食品中の水分は人によって変わると思ので、出た数字から酸化水を引いた分くらいを上限に水を摂ると良いかもしれない。


<補足>

スポーツなどをした場合はしっかりと水分補給をするように。
ノドが渇いたと感じた時にはもう遅い、脱水症状だという先生もいる。
ちなみに人は、350mlの水分を消失すると視索上核の血液浸透圧受容器が感知してノドが渇いたと感じる。
基本的な缶ジュースが350mlなのもそこから来ている。

そして、覚えていてもらいたい注意点。

「今日、全然水飲んでないや」と一気に大量の水を飲むのはやめるように。
水中毒というものがあるからだ。
また、東洋医学的には体を冷やすのは良くないとされているので、飲む水は冷やさずせめて常温で。

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