安静時の吸息は、主吸息筋の外肋間筋、横隔膜が、
深呼吸などの努力性吸息には、補助吸息筋の斜角筋、胸鎖乳突筋、肋骨挙筋、大・小胸筋、脊柱起立筋が収縮して胸部が拡大、肺胞内が陰圧になり空気が入る。
安静時の呼息は、主吸息筋の弛緩による受動的な呼息で筋収縮は伴わない。
努力性呼息は内肋間筋、外・内腹斜筋、腹横筋、腹直筋の収縮により胸部が縮小し肺胞内から空気が出る。
多くの人は吸っているのは酸素だけと思っている。
しかし、実際は違う。
吸気 O2 21%
CO2 0.003%
N2 79%
呼気 O2 16%
CO2 4%
N2 79%
一回換気量は約500ml。
500×(0.21-0.16)=25
一回の呼吸で取り入れられるO2の量は、25ml。
また、1gのヘモグロビンは1.34mlのO2を運ぶ。
動脈血100ml中には約15gのヘモグロビンが存在する。
よって、1.34×15=20.1ml/100ml
動脈血中のO2=約20ml/100ml
静脈血中のO2=約15ml/100ml
20-15=5
よって、約5ml/100mlのO2が組織内のミトコンドリアに供給されている。
体では、O2を使い吸収した栄養素を燃やすことで様々な代謝が行われている。
さらに、頸動脈小体、大動脈体が血液中のO2の低下に、延髄が脳脊髄液中のCO2の増加に敏感に反応しながら呼吸を促進させ常に調節している。
<補足>
肺胞 球状で直径0.1mm 両肺で約3~6億個
安静時成人の呼吸数は平均16回/分。
よって毎分約8Lの量が換気されている。
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