2018/07/21

湯船と酵素

湯船に浸かることが良いことだと言うのは皆さんご存知だと思います。
では、何故良いのかと聞かれたら、新陳代謝が良くなるとか、身体が温まるとか、血行が良くなるとか。
これは、一般の方向けの分かりやすい説明です。
そこで今回は、治療家間でどんな話がされてるかを説明したいと思います。

例えば、車にキーを挿してから走り出すまでに、実際は様々な行程が存在する様に、身体にも細かな行程が存在します。
それは全て分子レベルでの化学反応であり、人の身体はその分子レベルの化学反応の連続生体系が維持されてます。
通常、実験室で化学反応を起こすと一週間くらいかかる反応が、生体内では酵素の力を借りて一瞬で反応出来てしまうのです。
もの凄いハイスペックです。
そして、この酵素がとても重要になるのですが、この酵素には適正温度というのがあります。
それが摂氏37度前後なのです。
体温には、外殻温度と核心温度があり、外殻温度は体表近く、核心温度は身体の中心部、内臓などの温度になります。
外殻温度と核心温度は大体1度違うので、体温計で36.5度あれば核心温度は最適と言えるでしょう。
最近は体温の低い方が増えておりますので、しっかりお風呂で身体を温めてあげることで酵素による化学反応が活発に行われ、身体に必要な成分が生成されるようになります。
必要な成分が揃って初めて細胞分裂も正常に行われ、健康が維持されます。
ですので、湯船に浸かると疲れが取れるのです。

<おまけ>
酵素には基質特異性と言って、この化学反応にはこの酵素と言うように、反応に必要な酵素に決まりがあります。
要は、酵素は化学反応の数だけ存在するのです。
そのため、酵素の種類は数千種類以上確認されています。
このことから、特定の酵素ドリンクだけを飲んでもあまり効果的とは言えないことが分かるかと思います。
また、酵素はタンパク質から出来ているので、結局体内に吸収される際にはアミノ酸まで分解されてしまいますので、バランスの良いプロテインを摂る方がおすすめです。
プロテインはトレーニング後だけと思われている方がまだいるようですが、体重分gのタンパク質は毎日必要ですので、毎日プロテインを摂っても大丈夫です。
私も、健康目的で毎日欠かさず飲んでます。
トレーニング無しでプロテインを摂ると太るのではと心配されてる方は、まず問題ありません。
確かに、アミノ酸から中性脂肪への反応ルートは存在しますが、体重分gのプロテイン摂取で太ることはまずないでしょう。
その前に生体維持でそのアミノ酸は消費されてしまいますから。
おまけの方が長くなってしまいましたが、運動されてる方や、日頃疲れが取れないなんて方はぜひ湯船に浸かって身体を温めてあげてください。





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