2018/08/26

プロテイン

プロテインというと、筋肉を付けるために飲むものと認識されている方がほとんどではないでしょうか。
誤りではありませんが、プロテインとは本来身体を回復させるものなのです。
ですので、日々仕事で疲れている私たちの身体にはプロテインがとてもオススメです。
ボディービルダーは、過度のトレーニングを行い、プロテインの回復能力を利用し筋肉の運動性肥大を誘発させているだけなのです。
プロテインとはタンパク質のことで、タンパク質は私たちの身体のほとんどを構成しています。
皮膚も筋肉も内臓も血管も、そして意外かも知れませんが骨にもタンパク質が使われています。
前回のコラムで書いたコラーゲンがまさに骨で使われているタンパク質なのです。
今回のコラムは、前回のコラムの続きなのでコラーゲンを例に取り上げてタンパク質の説明をして行きます。

まず、タンパク質は吸収される際にアミノ酸にまで分解されます。
吸収されたアミノ酸は、細胞質中に遊離アミノ酸として存在し、翻訳時にtRNAに運ばれて行きます。
そして、その場所ごとに必要なタンパク質が作られます。
コラーゲンもタンパク質ですし、コラーゲンの生成過程に関わる様々な酵素もタンパク質です。
どれか一つが欠けてもコラーゲンは生成されません。
結局、全ての細胞質にバランス良く材料となる様々な遊離アミノ酸が存在して初めてコラーゲンが生成されるわけです。
コラーゲンペプチドが取り上げられてますが、確かにコラーゲン生成の起爆剤かも知れませんが、それは全ての生成に関わるパーツが揃ってる上での話であって、プロテインはそのパーツの多くを満たすことが出来るのです。
ですので、前回コラーゲンを摂るよりも、プロテインを摂った方が手っ取り早いとお伝えしたのです。
それでは、次にプロテインを摂る上で気になる質問に答えて行きましょう。

「筋肉が付き過ぎたりしないか」
しません。
そんなに簡単に筋肉隆々になったら、ボディービルダーの方たちは苦労しません。
筋肉は使わなければ簡単に萎縮しますので、むしろキープする方が難しいくらいです。

「運動してないのに飲んで太らないのか」
摂取量さえ注意すれば、まず太りません。
生体内には、アミノ酸から中性脂肪への反応ルートが確かに存在しますが、アミノ酸の需要が多過ぎてまず中性脂肪にまで回りません。
先にも上げた様に必要箇所が多過ぎて、その前に使い果たされてしまいます。

「そもそも運動してないのに飲んで良いのか」
良いです。
アミノ酸は毎日自分の体重分gは必要です。
60kgの人は60g
正確な数字としてはもう少し%が低いのですが、摂取したタンパク質が全て消化吸収されるとも限らないので、体重分gを意識してください。
一日の食事から摂れるタンパク質量をざっくり調べて、不足分をプロテインで摂ると良いです。

「摂り過ぎは腎臓に負担がかからないのか」
腎臓の悪い方は、タンパク質摂取を控えたりしますが、健常者はそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。
それを言いだしたら、肺胞の負担を減らすために酸素摂取を控えますか?
筋肉に負担がかかるから運動を控えますか?
脳に負担がかかるから考えることをやめますか?
など、キリがありません。
むしろ、タンパク質摂取量が体重分gより少ないことの方が問題です。
炭水化物はエネルギーでしかありませんので控えるのもありですが、タンパク質は私たち自身なのです。
私たちの身体はタンパク質で出来ているのです。

「オススメの摂り方はありますか」
基本的には回復に効果的な夜が良いと思いますが、多くの方が夜は食事から摂取出来ていると思いますので、朝が良いかも知れません。
一度に摂り過ぎると、消化の過程でスカトールが生成され便やオナラが臭くなります。
そうした場合は、一度に摂取し過ぎという合図になりますので、一日のうちで何回かに分けて摂るなり、食事から摂れてる量を調べ直したりすると良いと思います。

以上が良くある質問です。
これを機会にぜひ皆さんのタンパク質摂取量を見つめ直してみてください。
女性は以外と摂れてない方がいるかと思います。
日々の疲れも取れますし、美容にもとっても効果的なので、体重分gのタンパク質摂取にプロテインを上手く活用して見てください。





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