心臓は私たちが寝ている間もサボることなく動いている。
充電もせずに数十年も動き続けられるのは何故なのか。
そもそも、どうやって動いているのか。
心臓には、特殊心筋といって刺激伝導系を構成する筋肉がある。
刺激伝導系とは、自ら律動的な電気信号を発しその興奮を伝導するもので、その流れは以下となっている。
- 洞房結節(ペースメーカー)
- 房室結節(田原結節)
- 房室束(ヒス束)
- 右脚・左脚
- プルキンエ繊維
そして、心筋の電気的興奮(活動電位)は以下して起こる。
- 静止電位
- 脱分極相…心筋細胞内へのNa+の透過性が増大
- 初期スパイク相(オーバーシュートと初期再分極相)…Na+の透過が頭打ちとなる
- プラトー相…心筋細胞内へのCa²+の透過性が増大
- 再分極相…心筋細胞外へのK+の透過性が増大(K+を排出する事で細胞膜の興奮を治める。)
- 静止電位相
交感神経はT1~5から出て心房・心室全体に分布して心臓の活動を促進させる。
副交感神経は延髄の迷走神経核から出て主に心房に分布して心臓の活動を抑制させる。
こうして心臓は自ら電気を起こし、休むことなく動き続けている。
平均心拍数は約70回/分
1回の拍出量は約70mL
1分間に約5Lの血液が心臓から排出されている。
運動時の毎分拍出量は約25Lにも達する。
<補足>
心臓
大きさは、にぎりこぶし大。
重さは、250~300g。
右房室弁:三尖弁
左房室弁:二尖弁(僧帽弁)
大動脈弁:半月弁(ポケット弁)
肺動脈弁:半月弁(ポケット弁)
0 件のコメント:
コメントを投稿