2017/09/26

がん治療 2

がんになるとほとんどの人が、がんに良いとされる商品や食材に走ります。

もしがん患者さんがこれを読んでいたら、よーく思い出してみてください。

あなたの周りのがんでない人達は、今あなたが摂っているがんに良いとされる商品や食材を摂ってますか?

おそらくほとんどの人が摂ってないでしょう。

でもがんではない。

あなたに必要なのは、その商品や食材を摂ることではなく、がんでない人のマネをすることです。

何が違うのか。

生活習慣です。

今、あなたの周りのがんでない人達は、毎日必ずできる数千個に及ぶがん細胞を、毎日ちゃんとNK細胞が処理出来ているということです。

どれだけ発がん性物質を摂ろうとも、最後にNK細胞がばっちり働いていたらがんにはなれません。

まず、発がんのきっかけである活性酸素によるDNA損傷、これが日々どれだけ起きているかご存知ですか?

たった一つの細胞につき、毎日数万から100万個も損傷を受けてるんです。

活性酸素を除却なんてやったところでたかが知れてるのです。

それでも、やること自体は悪いことではありませんが、その前にやるべきことがあるはずです。

まず最初にやらなければならないことは、ストレスと疲労の除却です。

ストレスと疲労は、交感神経を優位にし、交感神経節後繊維から出るノルアドレナリンはリンパ球の表面にあるβ2アドレナリン受容体とケモカイン受容体の複合体に働きかけ、リンパ球のリンパ節からの脱出を抑制します。

ですので、NK細胞ががん細胞を殺しに行けないのです。

そのためにも、日頃の生活にストレスと疲労を取り除く何かを取り入れて行かないといけません。

仮に一時的にがん細胞を除却出来たとしても、生活が今までと変わらなければ、またがんは出来るでしょう。

がんや再発を無くしたいなら、今までとは別の生活を手に入れなければならないのです。

まずは、ストレスと疲労を取り除く努力を!

次回は、生活習慣の見直しに取り組んでること前提に、さらにお薦めの商品がありますので紹介します。

私も、両親も、そして当院で治療しているがん患者さんにも飲んでいただいているサプリになります。

お楽しみに!





2017/09/23

がん治療

以前は日常的に行われていた鍼灸院でのがん治療も最近ではあまり聞かなくなりました。

そんな中、当院は現在がん患者の治療を行なってます。

膵臓がんのステージIII〜Ⅳ、周りの血管にも浸潤していて手術は出来ない状況で来院。

抗がん剤は1クールの2回目までやるも副作用がひどく一時中断したままの状態でした。

当院で治療を始めてからもう少しで2ヶ月。

腫瘍マーカーCA19-9の値も半分減りました。

初回来院時に比べると明らかに顔色も良くなってます。

もちろん、週一で病院に通い検査もしてくれてます。

病院の先生も不思議がってるそうです。

鍼灸院とは言え、当院のがん治療は東洋医学ベースではありません。

完全に生化学ベースです。

そこに東洋医学を少し付け加えた治療内容になります。

生活習慣も完全に生化学ベースの内容に改善してもらいました。

ネットには、がんに効くと歌った商品や食材などが数え切れないくらい出回ってます。

しかし、生化学的に考察すると、ほとんどがこじつけレベルの作用しかありません。

商品や食材のどの成分がどこにどの様に作用してがん細胞に働きかけるのか。

これの説明にムリがある高価な商品は辞めさせ、安くてもエビデンスのしっかりした商品を薦めてます。

とりあえず、アポトーシスを特異的に誘発するとある商品はムリしてやらなくても良いかと。

もし本当にそんなことが可能なら、キメラ抗原受容体発現T細胞の研究者さん達がズルっと倒れちゃいますよ。

ですので、金銭的に余裕があるならやっても良いのではって感じです。

そして、何より大事なことは、がん細胞を殺せるNK細胞は副交感神経優位のとき働くということです。

これは言い換えれば、どんな高価商品や食材を摂ろうとも、副交感神経優位でなければ全く意味がないということです。

何故なら、がん細胞を直接的に殺せる商品や食材はないからです。

全ての商品や食材は、結局NK細胞に働きかけるものでしかないのです。

日本人の3人に1人は、がんで亡くなると言われてます。

その1人にならないためにも、日々の生活の中に副交感神経優位の時間を作るようにしましょう。





2017/08/12

熱振動と活動電位

温度が上がると熱振動の振り幅が増え、電子はスムーズに原子間を移動しづらくなる。
温度が下がると熱振動が抑えられ、電子はスムーズに原子間を移動しやすくなる。
電池を冷やすとちょっと復活するという雑学はここから来る。
しかし、神経の伝導速度は冷やすと遅くなるとある。
神経も活動電位という電気信号であるならば、熱振動が適用されるはず。
なぜ真逆なのか?
知恵袋にこんな質問が。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11110309661

私が、治療家は解剖ばかりやってても意味がないと言うのはこう言うところから来ている。
解剖を学ぶのは当然のことで、治療を突き詰めると結局は生化学に辿り着く。
この質問のやり取りをしている人が治療家なら、私は絶対こういう人のところに治療に行く。

この質問は一見真逆の説明のようだが、そもそもこの2つを同じステージで考えることがおかしい。
活動電位の伝導はただ電子が原子間を移動して軸索を伝わって行くわけではなく、Naチャンネルの開閉などの処理が必要なわけで、これらは全て生体が行う作業である。
そして、そもそもNaチャンネル自体がタンパク質であり、温度とタンパク質の関係性も重要になって来る。
熱振動は原子レベルの小さな世界の話で、活動電位は、原子が合わさり分子になり、分子が合わさり細胞になった世界での話である。
受ける影響に違いが出て当然である。

こういう話をばんばんする治療家を増やして、日本を治療大国にしたいなぁ…
身体が悪くなったら日本に行くみたいな…





2017/07/06

抗ガン剤

前回のNK細胞のコラムを投稿後、二人の方から抗ガン剤について質問をいただきました。

ネットで調べると悪いという記事ばかりが出て来ますが、どう悪いのか、なぜ副作用が起きるのかが全く説明されていないので、みんな判断に困ってしまうのでしょう。

そこで、抗ガン剤には色々な種類があり、きっちり標的をねらって行くものもありますが、世間一般でいう副作用が起こる抗ガン剤の説明を簡単にしたいと思います。

例えば、乳ガンなどで使う抗ガン剤にはフルオロデオキシウリジンやメトトレキサートといったものがあります。

これらの抗ガン剤は細胞の増殖を阻害します。



まず、人間の身体は日々細胞分裂で新しい細胞が作られることで新陳代謝が行われております。

この細胞分裂は、簡単にいったら遺伝情報のコピーです。

書類をコピーをするときにインクが必要なように、細胞をコピーするときにはアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルといった塩基が必要になります。

インクのマゼンタ、シアン、イエローみたいな感じです。

この際、チミンは葉酸のサイクルを経て生成されるのですが、フルオロデオキシウリジンはそのサイクルで使われるチミジル酸合成酵素を阻害、またメトトレキサートはジヒドロ葉酸還元酵素を阻害します。

よってチミンが生成されないので細胞が増殖出来ないのです。

これは、ガン細胞に限ったことではなく、正常な細胞の分裂も阻害してしまいます。

細胞分裂が活発な髪が抜けてしまうのはそういった理由によるのです。

外見的に髪が分かりやすいですが、通常体内では血液も骨も日々細胞分裂を行なっています。

それすらもストップさせてしまうことが副作用なのです。

そして、細胞分裂を途中でストップさせられたがん細胞はアポトーシスを起こすというのが抗がん剤の狙いです。

ここで一つ問題なのが、細胞分裂時にしか作用しないということです。

ですので、抗ガン剤を利用しながらリラックスを取り入れ、がん細胞を殺せる自身のNK細胞を働かせることが必要です。

NK細胞は、副交感神経が優位な時に働きます。

今のうちから日々の生活にリラックスを取り入れることこそが最善の方法と言えるでしょう。






2017/07/03

NK細胞療法

先日こんなDMをいただきました。

もし先生の身内がガンになったら先生はどうしますか?と。

私は迷わずリラックスとNK細胞療法を選びます。


人間の身体は常に新しい細胞へと作り変えられています。

髪は伸びるし、爪も伸びます。

古い皮膚も垢となって剥がれ落ちます。

身体の中なので見えないですけど、血液や骨も日々作り変えられています。

そんな中、自分の細胞には全てMHCクラスⅠ分子という目印がついています。

これを基準に、免疫は自己非自己の判断をしています。

異物はこの目印が違うので、すぐに免疫細胞に処理されてしまいます。

ところが、ガン細胞は一応自身の細胞ですし、この目印自体が発現していないので、免疫細胞は判断に困ってしまうのです。

そこで登場するのがNK細胞です。

NKはナチュラルキラーの略です。

名前からして厳ついですが、このNK細胞は、MHCクラスⅠ分子を持っていないのが悪いとばかりに、問答無用で処理してしまいます。

日々数千個のガン細胞が出来ているのに、ガンにならないのはこのNK細胞のおかげなのです。

NK細胞療法は、取り出した自身のNK細胞を培養して増やし、体内に戻す治療方法になります。

ですので、身体に負担のかからない治療方法と言えます。

ただ問題が一つ。

今までNK細胞が機能していなかったからガンになったのに、今更NK細胞を増やして入れたところでガンを処理してくれるのかってことです。

ではなぜNK細胞が働かなかったのでしょうか。

NK細胞をはじめリンパ球は、副交感神経が優位のときしかリンパ節から外に出られないのです。

リンパ節に流入して来る異物は処理出来ても、組織で増殖するガン細胞は殺しに行かないと処理出来ません。

よって、副交感神経を優位にするためにリラックスを取り入れないと効果が期待出来ないのです。

NK細胞療法は保険が利かないのでかなり治療費がかかります。

ですので、今、既に身体の中にいるNK細胞がしっかり働くようにするのが最も賢い選択だと思います。

リラックスをすれば働きます。

リラックスというとサボリをイメージしてしまう人もいるかと思いますが、リラック
スこそ生きて行く上で最も必要なものなのです。

もしあなたがガンになったら、悲しむ人がいるはずです。

その人のためにも進んでリラックスし、免疫細胞を活躍させましょう。