2014/07/07

呼吸

呼吸は吸息(すう)と呼息(はく)に分けられる。

安静時の吸息は、主吸息筋の外肋間筋、横隔膜が、


深呼吸などの努力性吸息には、補助吸息筋の斜角筋、胸鎖乳突筋、肋骨挙筋、大・小胸筋、脊柱起立筋が収縮して胸部が拡大、肺胞内が陰圧になり空気が入る。


安静時の呼息は、主吸息筋の弛緩による受動的な呼息で筋収縮は伴わない。


努力性呼息は内肋間筋、外・内腹斜筋、腹横筋、腹直筋の収縮により胸部が縮小し肺胞内から空気が出る。


多くの人は吸っているのは酸素だけと思っている。


しかし、実際は違う。


吸気 O2  21%

    CO2 0.003%
    N2  79%

呼気 O2  16%

    CO2 4%
    N2  79%

吸っている空気のうち、O2が占める割合はたったの21%だけである。

一回換気量は約500ml。


500×(0.21-0.16)=25


一回の呼吸で取り入れられるO2の量は、25ml。



また、1gのヘモグロビンは1.34mlのO2を運ぶ。


動脈血100ml中には約15gのヘモグロビンが存在する。


よって、1.34×15=20.1ml/100ml


動脈血中のO2=約20ml/100ml


静脈血中のO2=約15ml/100ml


20-15=5

よって、約5ml/100mlのO2が組織内のミトコンドリアに供給されている。



体では、O2を使い吸収した栄養素を燃やすことで様々な代謝が行われている。

さらに、頸動脈小体、大動脈体が血液中のO2の低下に、延髄が脳脊髄液中のCO2の増加に敏感に反応しながら呼吸を促進させ常に調節している。




<補足>


肺胞 球状で直径0.1mm  両肺で約3~6億個


安静時成人の呼吸数は平均16回/分。


よって毎分約8Lの量が換気されている。






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